アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

放送局受験では「制作したい番組」を(2012.11.13)
 放送局に内定した学生に共通していた特徴の一つに「制作したい番組」についてきちんと書けて、話せていたということが挙げられます。ディレクター志望者はもちろんですが、報道記者志望であっても、アナウンサーや技術職志望であっても、「制作したい番組」案を持っておきましょう。

 その際、自分の強みを活かすという視点があるといいですね。これまでの受講生を振り返ってみますと、心理学、建築、日本史、医療といった大学での専攻を活かしたり、大学野球や高校野球といったスポーツへの知識、音楽などの趣味を活かしたりしながら、番組案を練っていました。

 肝心なのは「具体的」ということです。「音楽番組」や「スポーツ番組」だけでは論外ですが、「スポーツの面白さを伝える番組」でも全く具体性がありません。どんなキャスターが出演していて、スタジオはどんなセットで、どんなVTRを作って、どんなゲストを呼んで、どんな場所にロケに行って…などなど、次々にイメージをふくらませていきましょう。

 作り手として何を作りたいのかという問いは深いです。視聴者に何を伝えたいのか、どういう社会であるべきなのかという価値観を見つめ直さなければ、簡単に答えられるものではありません。この答えを作ることで、志望動機を見直したり、志望動機に肉付けを加え、より良い志望動機を完成させることにも繋がりますので、時間をかけて準備しましょう。