アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

高校生の就職活動 その5(2018.08.25)

 就職希望の高校生20人に面接指導をしてきました。この時期は志望動機などの頻出質問への答えがほぼ固まっているはずですが、意外と準備が進んでいないようでした。その中で気になったことを書いておきます。

 模擬面接で工場への志望動機を尋ねると、見学のときの印象しか言っていない人、その工場で作っている製品の魅力しか言っていない人、その工場の売り上げなどの規模しか言っていない人がいました。私がある高校生に「そのような売り上げのあるところで働くことに、どのような意義を感じていますか」と聞いたら、「誇り?」で終わったりもしました。

 工場への就職を希望している高校生はまず企業研究をしましょう。その一方で、「小さい頃からものづくりが好きだった。高校生になってからは○○の勉強を通して、△△に興味を持つようになった」、あるいは「△△に携わることができる仕事に就きたいと考えるようになった」などの自分史も作ってみましょう。

 そのうえで、その企業で働きたいと思うようになった経緯を考えてみます。これらは企業見学に行く前の話です。そして、企業見学を通して改めてその工場で働きたいと思わされた出来事に触れてみましょう。志望動機の中で企業見学での印象を絶対に言わなくてはいけないわけではありませんが、志望動機の「締め」に使いやすい話題にはなります。

 前回の記事はこちらです
 http://appcar.jp/blog/2015/2015-07-08.php