アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

アナウンサーになって、良かったこと その10(2018.10.18)

 美容の専門学校の授業でのことです。自己PRを作ってもらうことにしたのですが、文と文をどのように繋げていいのか分からない人、複数のエピソードのうち、どれを選ぶべきなのか迷っている人、エピソードは完成したものの、そこから「強み」をどう抽出したらいいのか考えている人たちが質問や相談に来ました。

 私が次々に「こうしよう」や「こういうふうに考えてみたら」、「この話を掘り下げてみて」とアドバイスをしていると、学生の一人が「先生、次から次にすごい。脳味噌を見てみたい」と言ってきました。脳味噌という言葉にびっくりしましたが、誉められたのだと受け止めました(笑)。

 自分では頭の回転が早いとも、臨機応変だとも認識していないのですが、こうしたお誉めに預かれるのはアナウンサー時代に重ねた経験のお蔭かとも思います。アナウンサーは瞬時の判断が求められる仕事です。最終表現者として、誰かの確認や了解を取らずに独断で場を進めることもあります。アナウンサーでないと経験できないような事態に遭遇できたのは今からすれば有り難いことでした。

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