ノックの回数(2012.09.28)
推薦入試のシーズンになってきました。私も模擬面接のご依頼を多くいただいています。この時期になりますと、毎年のように、受験生から「部屋に入るとき、ノックは何回ですか」と質問されます。でも、常識的に考えて、わずか1回のノックはありえませんし、4回以上ノックするというのも不自然です。騒音の多い屋外からノックするわけではないので、テレビドラマでアパートのドアを叩くシーンのような連打はおかしいでしょう。したがって、この質問の意図は「2回と3回のどちらがいいのでしょう」ということなんだろうと思います。
私の答えは「2回でも、3回でもいいです」ということです。大学の先生はノックの回数は気にしていません。それよりも、皆さんの話が聞きたいのです。「2回はトイレのノックと同じだから、3回か4回が適当」と言うマナー講師もいるようですが、大学の先生が「2回しかノックしなかった子がいたよ。私の部屋はトイレと同じなのか」とおっしゃったのを聞いたことがありません。私自身も模擬面接のときにノックの回数を数えることはしていません。面接でする話の方がはるかに大事なのです。話の内容を充実させていきましょう。
ノックするときは緊張が最も高まっている状態のはずです。ノックしながら気持ちを落ち着けて、ゆっくりドアを開けましょう。