就活生のお母様 その1(2012.10.07)
人気企業に内定が出た大学4年生のお母様とお話しする機会がありました。お母様の視点から見たお嬢さんの就職活動のお話はとても勉強になるものでした。それにしても、お母様が今の就職活動の流れや内容を熟知していらっしゃることにびっくりしました。
お嬢さんはお母様べったりというタイプではなく、一人暮らしも経験して、むしろ独立心旺盛なタイプです。そんなお嬢さんでも悩みごとを抱えてしまうのが就職活動なんですね。お母様がお嬢さんの悩みに一緒に向き合われたことが伺え、感動しました。お嬢さんは悩みごとの相談だけではなく、その日にあったこと、受けたい企業のこと、面接や集団討論で出会った人のこと、友達の就活のことなど、色々な報告をお母様にしていたそうです。それで、お母様が今の就活の事情に詳しいのだと分かりました。
以前の受講生にも、「辛いこと、嫌だったことは全て母に聞いてもらって、気持ちが楽になりました」という人が何人もいました。先程のお母様はご自身がキャリアウーマンなので、お嬢さんのエントリーシートを一緒に考えたり、時事対策をしたりというのはお得意でいらっしゃいますが、子どもさんの話をずっと聞いてあげられるというお母様もいます。
大学生のお母様世代は40代後半から50代前半の方が多く、今のその年代の方々は就職活動にあまり苦労しなかった世代なんですね。そのせいか、子どもさんの苦労に理解ができない方の話も聞きます。お母様だけでなく、お父様も同様です。
でも、親御さんの姿勢は子どもさんの就職活動に影響を与えます。親御さんとよく話し、べったりではなく、適度な距離で仲良くしている学生の方が、親御さんと気持ちのうえで断絶している学生よりも結果が出ているように思います。親御さんと話すことで、子どもさんがリラックスできる効果があるのはもちろんですが、「大人の視点」を理解し、「大人慣れ」していくからかもしれません。
就活生の親御さんには、子どもさんの話をじっくり聞いていただきたいです。