アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

面接には秒針付きの腕時計を!(2012.10.11)
 公務員試験用の模擬面接のあとで、受講生と雑談していたら、「とある面接のときにパニックになったんです」と聞きました。

 「中待合室」があるクリニックや病院って、ありますよね。待合室で名前を呼ばれると、診察室に入る前に「中待合室」に入ります。診察室への案内までもう一度、待つためのスペースです。

 とある面接会場には、その「中待合室」が作られており、「前の人が入ってから1分したら、そこに入ってください」と指示があったそうです。そこで、その受講生は前の人が入った途端に腕時計を見ました。すると、受講生の腕時計には秒針がなく、受講生は一気にパニックに陥ったとのことです。

 冷静な状態なら、秒針がなくても分針をしっかり見れば、自分が入るべきタイミングは分かります。60ほど数えることもできるでしょう。でも、その受講生は冷静になりきれず、そこから緊張状態がひどくなり、結果として面接も失敗してしまったそうです。

 面接の際に持っていくものは色々ありますが、ここで一つ、「秒針付きの腕時計」を加えておきたいと思います。「中待合室」へ案内されること、しかも「1分後に入ってきて」と指示されるケースは少ないでしょうが、ありえないわけでもありません。「中待合室」のメリットは待ち時間の短縮にありますので、面接を受ける人が多い大企業や警察などの公務員試験では想定しておいた方が良さそうです。

  秒針付きの腕時計があれば、自己PRの確認の際にも有効です。用意してきた自己PRを1分、2分、30秒などの規定時間内に言い終わるかどうか、控室で時計を眺めながら最終チェックできますので、お勧めします。