集団討論について その2(2012.10.21)
大学3年生の皆さんと集団討論の練習をしたときのことです。一人の学生さんの話し方がとても気になりました。
学生言葉があまりにも多く、肝心の内容がきちんと伝わってこないのです。どういう学生言葉かと言いますと、あんま、やっぱ、なんでぇ、ぶっちゃけ、正直、〜なやつ…などなどです。友達同士での話し言葉がそのまま集団討論の場で出てしまうんですね。
「あんま」は「あまり」、「やっぱ」は「やはり」、「なんでぇ」は「したがって」、「〜なやつ」は「〜なもの」に言い換えが必要です。「ぶっちゃけ」や「正直」は言わなくても通じます。「ぶっちゃけ、驚きました」は「驚きました」でいいですし、「正直、良くないと思いました」は「良くないと思いました」でいいのです。
面接であれば一人で面接官に向かい合いますので、改まった言葉遣いに変換しながら話せるのですが、集団討論の場になりますと、学生同士で話しますから、ついつい日頃の言葉遣いになってしまうのでしょうね。私に対しては「私」と自称する人も、集団討論では「僕」や「自分」になっていました。
学生言葉が面接の場で出てしまうのはもちろん良くないことですが、意外に出てしまうのが集団討論の場だということを意識したうえで、練習の段階からきちんとした言葉遣いで話すことができるように改善していきましょう。