アナウンサー試験のエントリーシートでNGなこと(2012.11.28)
某放送局でアナウンサー試験の選考に関わっている方とお話しする機会がありました。私の「エントリーシートでやってはいけないことはありますか」という質問に対し、いただいた答えは二つです。
一つは、カラーペンを使うことです。カラーペンを使って、カラフルに仕上げた方が熱意が伝わると考えている人は少なくありませんが、熱意はあくまでも文章で伝えるものです。アナウンサーの仕事は言葉を使って表現するものなので、エントリーシートでの文章力を見ることで、この先の仕事をきちんと任せられるのかどうかを判断しています。
もう一つは笑顔です。エントリーシートで使う写真はある程度の修正が入っていますし、それは放送局側も周知の事実で、だからこそ面接に呼ぶわけですが、そこでエントリーシート写真の笑顔とあまりにも異なる表情しか出せない人は印象が下がってしまうようです。また、エントリーシートの写真の笑顔がいわゆる作り笑顔なのも良くありません。
では、どうしたら作り笑顔ではなく、本物の笑顔が面接で出せるでしょうか。私は共感性の高さが必要ではないかと思います。日頃から色々な人と接し、色々な人の話に耳を傾けたり、色々な本を読んだり、テレビや映画を見たり、ラジオを聴いたりして、多くの人の価値観に触れていくうちに共感する力がついてくるはずです。
就職活動は一夜漬けや付け焼刃は通用しません。日常の生活を大事にしながら、ご自身の魅力を向上させていきましょう。