アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

「挫折を感じたことはありますか」という質問に驚きの答え(2013.02.06)

 「挫折を感じたことはありますか」、「何かで挫折したことはありますか」というのは定番の質問です。私が熊本放送を受験したときにも聞かれましたし、最近では大学受験の面接でも聞かれることが多くなっています。

 受講生から聞いたのですが、就活生3人が並んだある企業の面接で、その質問が出たときに「彼氏と別れたこと」と答えた就活生がいたそうです。さすがに面接官も「え?」という表情をされたそうですし、受講生も思わずその人の顔を見てしまったと言っていました。グループ面接のときに、ほかの人が話している様子を見るのはもちろん良いことなのですが、はっと反応して見てしまったとのことでした。

 「彼氏と別れる」という事態がその人にとって挫折であるのは本当のことでしょう。でも、就職活動の場で話すことではありません。なぜいけないのかと言われると、理由は様々です。一つにはその人から社会性を感じられないことが挙げられます。

 そして、この質問に対する答えで大事なのは「その挫折からどう立ち直ったのか」という立ち直りの過程をきちんと述べることにあります。「彼氏と別れて挫折を感じた」あとでどう立ち直ったのかという過程を聞いたところで、その人が社会で活躍する姿をイメージすることはできません。恋愛ネタでは社会性や行動特性をアピールできるような話をすることはまず無理でしょう。

 この質問に限らず、就職活動の中では恋愛ネタは止めておきましょう。私が熊本放送の受験のときに話した「挫折」については改めてお話ししますね。