アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

公務員への志望動機 その1(2013.03.01)

 某大学で公務員試験の面接対策の講義をしてきました。今回は「面接カードを見るのも初めて」という受講生ばかりだったので、やはり志望動機に苦戦していました。「何で、公務員を目指したのか、自分でも分からないんですよねえ」という声も聞きましたが、そこを掘り下げていく必要があります。

  まずは、なぜ公務員になりたかったのか、そのきっかけを考えてみましょう。「大学でやっていた説明会に行ったから」は理由になりません。では、なぜ説明会に行ってみたのですか。そこから考えを深めていくのです。

  公務員を志すにあたって、学生さんの本音は「民間企業は転勤があって嫌だから」、「民間企業で営業をする自信がない」、「安定した仕事に就きたいから」、「親に勧められたから」であることも少なくないようですが、民間企業を避けるためというような「逃げ」の気持ちでは公務員試験の面接は通りません。

  でも「自分のやりたい仕事は民間企業にはないから」というのなら、分かります。では、「その仕事とはどんな仕事ですか」、「なぜ、その仕事に興味を持ったのですか」、「それはあなたがどんなことを頑張ってきたからですか」といった疑問を次々に投げかけてみましょう。そうしていくうちに、オリジナルの志望動機ができてくるはずです。