アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

ほんとですか。(2013.05.01)

 先日、ある場所で接客していただいていたとき、お店の方が私の発言に対して、ほとんど全て「ほんとですか」と返してこられました。私は別に面白い話をしていたわけではなく、お店の方が聞いて来られることに答えていただけです。「ほんとですか」は自分が予想もしなかったような意外なことを聞いたときには使ってもいい言葉だとは思いますが、自分が質問したことへの答えを聞いたときに使うのはおかしいです。

 あまりにも「ほんとですか」が続くので、「ここで嘘をついても仕方ないし、本当のことしか言いませんけど」と言いそうになるのを我慢していました。(相手が受講生だったら、即座に言っているところですが…笑)

 就活生の皆さんも、これから面接の練習を始める大学受験生の皆さんも気を付けてくださいね。特に就活生は面接の場での「自己PR」や「志望動機」といった完結した内容をスピーチ的に話すことはできていても、集団討論やOB、OG訪問などでのフリートークが苦手な人は少なくありません。OBやOGに会ってもらう時間を作ってもらって、貴重な話を聞いている最中に「ほんとですか」の連発では、OBやOGも真剣に話そうとする気がなくなってしまいます。口癖になってしまっている人は止める努力をしましょう。

 アナウンサー志望者ならなおさらのことです。アナウンサーは相槌を打ちながら、ゲストの方のお話を進めたり、盛り上げていかなくてはいけません。ゲストの方をうんざりさせる「ほんとですか」は禁句です。魅力的な相槌が打てるように、日頃の会話を見つめなおしてみてください。