アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

アナウンサー試験のフリートークについて(2013.05.07)

 アナウンサー試験の課題の中に「フリートーク」と呼ばれるものがあります。これは与えられたテーマに関する話を1分程度、行うというものです。

 アナウンサーは話し上手よりも聞き上手な人がなるべきであると言われていますし、私もそう思いますが、だからと言って話し下手でいいわけではありません。フリートークは話し上手かどうかを見る課題の一つでしょう。

 テーマは何でもいいので、パッと思いつくもので練習してみましょう。「マグカップ」、「テニス」、「渋谷」などなど、身近な名詞で結構です。「走る」、「掃除する」、「遊ぶ」などの動詞でもいいですね。そして、1分間、「間」(ま)を作ることなく、話し続けます。最初は内容の充実よりも「話を止めないこと」を重視して練習するといいでしょう。アナウンサーは「間」(ま)を埋めていくのが仕事です。しっかり、話し続けてください。

 どういったテーマであっても、1分間、話し続けることができるようになれば、今度は就職活動としての要素を入れていきます。アナウンサーは話し上手であることに加えて、高い社会性が必要です。そういった資質があることを示すために、社会を意識した内容を入れたり、社会の中でどう働いていきたいのかというビジョンを入れたりしてみましょう。

 フリートークは決して笑いをとるためのものではありませんし、笑いをとれたら合格するものでもありません。あくまでも企業が行う就職試験の一つだという認識を持って、練習を重ねていってくださいね。

 ご相談がありましたら、いつでもお気軽にどうぞ。