公務員受験生に散歩のススメ(2013.07.29)
今回の記事は特に市役所、警察官、消防官を目指している方に読んでいただきたいです。この3職種への志望者の方に模擬面接をしていますと、自分が受験する自治体のことをあまりにも知らない方が少なくありません。知らない土地はもちろん、出身地を受験したいという場合でも同様です。
この3職種を目指す方はまず、自分が受験したい自治体に出かけ、街を歩いてみましょう。観光地を巡るのではなく、住民が住み、働いている街を見るのが目的です。市役所志望なら、交通渋滞が起こっているところ、ゴミが不法投棄されているところ、勝手に駐輪されているところ、歩道が狭いところ、掲示板が見えにくいところ、バリアフリーが徹底されていないところなど、街を歩くことで問題点が見えてくるはずです。問題点を見つけてはメモをしていきましょう。
警察官、消防官も同様です。警察官は都道府県単位での募集になりますので、範囲が広くなってしまうのですが、都市部や過疎地域など、一つの都道府県の中で複数の地域を歩いてみましょう。消防官は市単位、もしくは複数の市町村が合同となっている組織での募集ですので、エリアはさほど広くありません。
警察官であれば、渋滞、騒音、交通事故の多発地域、未成年者が集まっているところなど、警察官が関わることが多そうな場所を「パトロール」してみましょう。近くの交番に行ってみてもいいですね。(ただし、警察官の仕事の邪魔をしないようにしてください。)
消防官であれば、木造密集地域や都市型災害が起こりそうな地域、道路が狭い地域などを見てください。模擬面接で「木造密集地域があり…」と問題点を話せても、「どこに木造密集地域がありましたか」と尋ねると、地名が出てこない人もいます。地図などで、必ず地名を把握しておきましょう。
問題点をメモしたら、今度は解決方法を考えていきます。これは面接対策のみならず、論作文対策にもなりますので、お勧めです。