ＳＰＩ試験対策について、今年は特に多くのご相談を受けています。企業はＳＰＩの結果だけで合否を決めていることは決してありませんが、エントリーシートや面接と並んで、評価基準の一つであることは確かでしょう。

　ご相談の内容は、いつから対策すべきか、どのぐらいの量の勉強をすべきかというものが多いですが、時期に関しては「エントリーシートを書く前」が理想です。エントリーシートの時期になりますと、どうしてもエントリーシートの締切に追われてしまい、ＳＰＩ対策になかなか時間が取れません。今、大学３年生なら、この時期に始めておきましょう。

　まずは一度、きちんと時間を計ったうえで、模試１回分を問いてみてください。規定時間の中で８割以上の得点が取れていれば、対策は簡単なもので大丈夫です。６〜８割の方は苦手分野はどんな分野か、間違った問題はどんな問題なのか、正解はしたものの、時間がかかった問題はどれかなど、結果を分析してみましょう。そして、苦手分野の克服に努めてください。

　６割未満の方はこれから対策を始めてください。市販の問題集を購入し、１日１時間ずつぐらいのペースでいいですから、様々な問題にあたってみてください。言語分野で言えば、長文読解の問題に、寺田寅彦の作品がよく登場している印象があります。高校時代に国語や現代文が苦手だった人からは「読みにくい」と言われている文章ですので、速く読んでいく練習をしておいた方がいいと思います。