小論文やエントリーシートなど、書くことが苦手な人がしてしまいがちなミスの一つに「主語と述語が呼応していない」ことが挙げられます。
例えば、「私の将来の夢はアナウンサーになりたいです」という文章です。この文章の主語は「夢は」なので、述語は「なることです」でないと呼応しません。「私の将来の夢はアナウンサーになることです」なら、正しく呼応しています。
また、述語の部分を生かすのであれば、「私は将来、アナウンサーになりたいです」でも大丈夫です。「夢は」という部分はなくなってしまいますが、十分に意味が伝わっています。
一般的には主語と述語の距離が近ければ、呼応ミスは起こりにくいとされています。まずは一文が長くならないようにしましょう。しかし、一文の中に2組の主述を入れなければ、自分が主張したいことを表現できないという場合もあります。そういう複雑な構成の文章のときにミスが出がちになるので、1組ずつ主述の関係を分かりやすくしていきます。その際に、修飾語の位置や助詞(てにをは)の使い方にミスがないか、誰が読んでも主述の関係をきちんと理解できるのかを確認してみてください。