アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

英文読解の裏技 その2(2013.09.25)

 今日は小論文入試を受ける高校生にも、公務員試験を受ける大学生にも共通の話題です。小論文入試にしろ、公務員試験にしろ、課題文の英文をゆっくり読んでいる時間はありません。そこで、早く読んでいくための裏技をご紹介します。

 小論文入試でも公務員試験でも、新聞記事や雑誌に掲載されたエッセイなどが課題文である場合が多いです。このような文章を読解するにあたっては「時制」が大きなポイントです。

 英文の基本的な「語り」の時制は<過去形>であり、過去の出来事を順番に描写していくときには<過去形>が用いられます。また、<過去完了形>が現れるのは「描写されている出来事以前の出来事」が語られるときで、その<過去完了形>をきっかけに<時>が一つ「昔」になります。

 一方で、<現在形>は「時を経ても変わらない筆者の思い」であり、「読者へのメッセージ」でもあります。もちろん「今、現在進行している状況」を説明する場合も現在形です。

 そこで、読解を練習するときにはカラーペンを用意してください。<過去形>を赤、<現在形>を青でラインを引いてみましょう。黄色や緑など、3色目を<過去完了形>に使ってもいいですね。

 そうすると、パラグラフごとに綺麗に色分けできるかもしれません。であれば、パラグラフごとの関係性も掴みやすくなるはずです。「筆者の主張」は青で印を付けたところにありますから、探してみてくださいね。

前回の記事も参考にしてください。
http://www.appcar.jp/blog/2013-06-26.php