作文・小論文によく出るテーマ…「ボランティア活動について」
(2013.10.20)
就職試験や大学入試の作文、小論文で狙われやすいテーマについて、お話ししていきたいと思います。
今回は「ボランティア活動について」です。「ボランティア活動について、考えたことを述べなさい」というテーマ型小論文だったとします。
まずはボランティア活動について、思いつくことをメモに書いていきます。作文ではなく、小論文であれば、求められているのは社会性ですから「自分の体験談を書いて終わり」にならないようにしましょう。体験談をピックアップしていきながら、どのエピソードがあとで小論文として展開しやすくなるかを選び取れるようにします。ボランティア活動の現状や問題点が見えてくるようなメモにしましょう。
その中で述べたいことを絞ります。印象に残っていること、考えさせられたことはどんなことですか。誰にでも、その様子が分かるように具体的に書いてください。
そして、意見を書きます。ボランティアを体験して考えたことはどんなことですか。自分の立場を明確にしましょう。最も主張したいことが伝われば大丈夫です。
しかし、意見や主張には裏付けや根拠が必要です。なぜ、そういった意見を持つようになったのか、その理由を詳しく書いてください。
600字の小論文であれば、第一段落に体験談、第二段落に意見や主張、第三段落に裏付けや根拠、第四段落に今後の方向性といった構成をお勧めします。
ボランティアの体験談だけでは人と差をつけることはできません。しかし、ボランティアをしたことで何を考えたのか、今後のボランティアはどうあるべきか、根拠のある意見を書ければ、高い評価となります。ボランティアは頻出テーマですので、体験談だけではなく、考えたこと、そこから得たことなどをまとめておくといいでしょう。そして、一度は小論文として仕上げ、添削を受けてみてください。