文末表現を工夫しましょう。(2013.10.29)
高校生や大学生の小論文、作文を読んでいますと、文末表現に「思う」、「思います」を連発する人がいます。日本語の文法として正しかったとしても、同じ文末表現が続けば、その文章全体が下手に見えてしまいますし、説得力を失わせます。
同じ文末表現を繰り返す人は自分自身のリズムに乗って、文章を書いているのでしょうか。速いスピードで文章を書いていくのはシビアな制限時間がある受験や就職活動においては悪いことではありません。しかし、こういった悪い癖で評価を下げるのはもったいないので、改めましょう。
小論文では段落ごとにどんなことを書くのか、あらかじめメモを作っておきます。そのメモをもとに原稿用紙に書いていくわけですが、自分の書いた文章を段落ごとに見直してください。同じ文末表現が繰り返されたり、「思う」や「思います」を連発していたら、その場ですぐに訂正しましょう。
小論文は自分の意見や主張を書く場なのですから、「思う」が多用されること自体、おかしいのです。自信を持って、「〜なのだ」、「〜である」と言い切れるような意見や主張を書きましょう。ただし、人は世の中の全てのことに対して断定的になれるわけではありませんし、まだ評価が定まっていない物事も数多くあります。そういうときだけ、「思う」、または自発の形である「思われる」を使ってみてください。