採用選考の中で、大学での成績を活用しようという動きが企業側に出ているようです。私が新卒で入社した熊本放送には成績提出の雰囲気すらなかったので、厳しい時代になったと思います。
就職したら、好きな仕事だけをしていいわけではありません。やりたくない仕事も、好みでない仕事もあります。大学での成績表を提出させる目的は嫌なことや苦手なことでも頑張って取り組んだかどうかを見るためなのでしょう。好きなことや得意なことにどう取り組んできたのかは面接で十分に話すことができますから、嫌なことや苦手なことへの取り組み方を見て、就職後の姿をイメージするのだと思います。
しかし、不況の中で親御さんに負担をかけないためにアルバイトに打ち込まざるをえない人や体育会などの部活動に時間を取られてしまっている人もいますよね。採用担当者はそういった事情はしっかり分かってくださっていますので、安心してください。人物評価は学業成績だけでなく、トータルでの評価ですから、学業成績が(ほかの人に比べて)今一つであっても学業に代わる魅力を持っている人であれば、そこまでマイナスにはならないはずです。
とは言え、後期試験も始まりましたね。大学3年生の皆さんにとっては評価対象になる最後の成績です。悔いが残らないように、頑張ってください。