医学部進学希望者、公務員希望者、マスメディア希望者に共通する傾向として、働く場所へのこだわりが少ないということが挙げられます。「医学部だったら、どこでもいい」、「アナウンサーになれるのだったら、どの局でもいい」といったものです。
就職活動中の学生の中には「東京から離れたくない」、「地方勤務は嫌だ」という人もいますので、医学部、公務員、マスメディアを目指す人たちがたとえ都会育ちであっても、地方の大学に進学したり、地方で働くことを厭わない姿勢は立派だなと感じます。
しかし、面接で差をつけるためには受験する場所について深くリサーチすることが大事です。「○◯大学に行きたいです」、「○○市役所で働きたいです」、「○○テレビで仕事がしたいです」とは言えても、○○という場所がどんな場所なのかをあまりにも知らない人が少なくありません。
その場所はどれぐらいの人口があるのか、どんな自治体があるのか、どんな気候なのか、どんな歴史があるのか、どんな産業が盛んなのか、どんな交通機関があるのか、どんな課題があるのかを調べてみましょう。公務員希望者であれば、知事や市長の名前、財政状況、高齢化率なども把握しておいてほしいです。また、放送局希望者であれば、ローカル局がほかに何局あるのか、どの局がどの系列局なのかも覚えておきましょう。
そういったリサーチがあってはじめて、志望動機が具体的になってくるのです。最初はお土産や名産品、特産物、ゆるキャラなどからでもいいので、その場所についての知識を増やしましょう。