アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

公務員試験の予備校選び その1(2014.09.25)

 某大学で公務員試験対策のための相談員をすることになり、初日が終わりました。その中で「どの予備校がお勧めですか」という質問がありましたので、こちらでもお伝えしたいと思います。

 大学生が公務員試験を受けるにあたっては最初の学力差がかなりありますので、まずは模擬試験を受け、ご自分の実力を知っておきましょう。

 そのうえで、これまでの学習歴を振り返ってみてください。例えば、中学受験の経験者なら「数的処理」に苦労することはあまりないでしょうし、難関とされる大学の理系学部に一般入試で合格した人は「数的処理」はもちろん、「自然科学」も得意です。難関とされる大学の文系学部に一般入試で合格した人なら「文章理解」では点が稼げます。模試での得点や偏差値と、ご自身の得意なことや苦手なことを見極めて、予備校のカリキュラムを見てみてください。

 逆に高校受験も大学受験も推薦入試で合格するなど、あまり勉強してこなかったという人は「学習の習慣をつける」ことから始めなくてはいけません。そういう人には進度が遅めで、DVDフォローも行ってくれる予備校がいいでしょう。

 一方で、経済学部で経済原論をしっかりやっているので、経済原論が得点源だという人が民法が苦手だったり、法学部の学生が経済原論に初めて取り組むという例も多くあります。そういった「あと1科目だけ何とかしたい」という場合には単科講座のある予備校がお勧めです。(ただし、単科講座は割高な場合もありますので、ご確認くださいね。)

 これまで通ったことがある塾やお稽古事の教室と同様に、予備校にも相性があります。仲がいいお友達がいいと言ったからといって、自分もいいと感じるとは限りません。先ほど述べたような学力差もありますので、色々な予備校の体験授業を受けてみてくださいね。