小論文での外来語の使用について(2015.10.09)
先日、講演に伺った高校の生徒さんから「小論文を書くときに、外来語の使用はどの程度、許されるのですか」という質問をいただきましたので、その場でお答えしたことをこちらにも書いておきます。
使用が当たり前のように許されているのはボタンやガソリン、ジュースのように日本語では表現しようがないものですね。気にせず、使ってください。
しかし、「そういった問題をクリアしたい」、「行政とのアレンジが必要だ」などは違和感があります。「クリア」は「解決」、「アレンジ」は「調整」という日本語に置き換えが可能だからです。こういった言葉は使用する前に「日本語にできないかな」と考えてみましょう。
ただし、「インフラ」に関しては既に一般的な言葉になってきました。今は「都市生活基盤」や「インフラストラクチャー」と書いたり、言ったりする機会はほとんどありませんので、「インフラ」と使ってください。東日本大震災以降の小論文入試では防災や復興、街づくりなどの出題が少なくありません。そういったテーマの際には「インフラ」の登場もあることと思います。