アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

国公立大学の推薦入試対策 その1(2018.09.05)

 国公立大学の推薦入試(AO入試、公募制推薦入試など)の準備シーズンになり、私も既に高校での講演が始まりました。先日、ある高校で「推薦入試と一般入試の勉強のバランスが難しい」というご相談を受けました。国公立大学の志望者は私立大学と違い、「推薦入試だけ受験する」ことはほとんどありません。国公立大学では推薦入試で合格できる人数はわずかですので、その先の一般入試を視野に入れて準備する必要があります。

 ところが、この時期は志望理由書を書いたり、面接の準備や練習をしたりと、推薦入試のための時間を取られがちになります。一方で、夏休みに受けた模擬試験の復習もしたいし、センター試験対策も始めたい頃です。どのぐらいの時間を推薦入試のために割けばいいのかは学力や一般入試に向けた模擬試験での偏差値によるところでもありますが、とりあえずは「推薦入試対策は1週間に2時間」と決めてみるのはいかがでしょうか。2時間の中で、志望理由書に書く材料を揃えたり、志望理由書を書いたり、面接の準備などをしてみましょう。そのほかの時間は一般入試のために使えば、不安になることもないと思います。