小論文の学習を始めるにあたって、作文との違いを意識する人が多いようです。そういうときに、「小論文は意見や考えに理由や根拠をつけないといけないと聞いたのですが、理由や根拠をどうやってつけたらいいのか分かりません」という質問をされることがあります。意見や考えを書くことはできても、その先が繋がらないということですね。
意見や考えを一つの段落に書いたら、段落変え(改行)をしましょう。そして、新しい段落の先頭に(1マス空けるのを忘れないでくださいね)、「なぜなら」と書いてみましょう。
「なぜなら」は理由を説明するときに使う接続詞なので、こういうときこそ使えると便利なのです。
「なぜなら」を使ったら、語尾(文末表現)は「からだ」ですね。ただし、そこまで敬体(ですます調)で書いている人は「からです」になります。とにかく、「から」を忘れないでください。
「なぜなら」と書き始めてみると、次に自分なりの理由や根拠をつけたくなります。理由や根拠を思いつけず、「何となく、そう考えました」「絶対にそうだと思いました」といったことを書きがちな人はまずは「なぜなら」と書いてみて、理由や根拠に繋げていけるようにしましょう。