特別区の一次試験まで10日ほどになってきました。追い込みで暗記を頑張っているのか、レッスンに来る人は少なくなりましたが、論文の添削依頼はよく届きます。その中に、数年前からの過去問に取り組んでいる人もいます。
平成26年(2014年)の問題のうち、2番は以下のようなものでした。
政府は2030年までに訪日外国人旅行者を年間3,000万人とする目標を定めており、外国人旅行者の誘致に取り組む自治体が増加しています。また、我が国に居住する外国人には地域活動への参加などが期待されています。一方、都内の中小企業は海外に販路を広げるなど、地域を取り巻くグローバル化の流れは一層加速しています。今後、オリンピック・パラリンピックの開催に向けて海外からの東京に対する注目度も一層高まっていく中で、グローバル化の流れを積極的に施策に反映していくために、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。
このテーマでは、特別区の職員が施策を考えていくにあたり、グローバル化の流れをどう取り入れていくのかが問われています。
しかし、届いた論文の中には「グローバル化の流れを加速していくには、特別区の職員として、どう取り組みたいか」というものや「グローバル化を目指すには」というものがありました。これは残念ながら、テーマの取り違えです。(しかもグローバル化は目指すものではなく、既にあるものです。)
よく読んでみると、この受講生は「グローバル化」の定義が理解できていなかったように思います。まずはそこから調べてみるようにと、返信しました。
テーマを取り違えてしまうと、最悪の場合は採点されないこともありえます。試験本番では緊張しているかもしれませんが、テーマそのものを理解するようにしましょう。
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