入試に小論文が必要な受験生へ その4(2019.10.21)
最近の入試小論文で多いのは要約付きの小論文です。「次の課題文を読んで、問1 200字で要約しなさい。問2 あなたの意見を600字で書きなさい」といった出題だったり、「次の課題文を読み、筆者の主張を踏まえたうえで、あなたの意見を800字で書きなさい」といった出題です。
先日、届いた小論文の中に、「要約は完璧にできているのに、自分の意見を述べていくときに、要約したこととずれてしまった」というものがありました。その内容を実際のものとは変えてご紹介しますと、筆者の主張が「手書きの手紙は大切だ」ということだとします。その生徒さんはそこはきちんと要約できているのに、自分の意見を書く直前に、「筆者の主張を踏まえ、正しい言葉遣いをすることの大切さについて、述べていきたい」と書いてしまったんですね。ここは素直に「筆者の主張を踏まえ、手書きの手紙の大切さについて、述べていきたい」で良いのです。
一方で、筆者の主張に反対の立場であるなら、「筆者は手書きの手紙の大切さについて述べているが、私はその意見に反対だ」と書き始めれば問題ありません。
課題文型小論文では「課題(テーマ)に沿っているかどうか」は非常に大切ですので、ずれに注意しましょう。
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