某高校で文理選択についての相談をお受けしました。高校2年生になるときに文系、理系を分ける学校は高校1年生の今頃の時期にどちらかを選択し、学校に提出しなければいけません。私の母校もそうでした。
高校生からよく聞くのが「数学が嫌い(苦手)だから、文系にする」、「英語が嫌い(苦手)だから、理系にする」というものです。しかし「苦手なもの」が「得意なもの」に変わることはあまりないかもしれませんが、「嫌いなもの」が「好きなもの」に変わることはよくあります。嫌いなものから逃げるための選択は皆さんの可能性を狭めてしまうかもしれませんので、お勧めできません。
それに、経済学や心理学など、受験は文系科目だけでできたとしても、その後の大学生活で数学の知識を必要とされる学問は少なくありません。そのときに「高校時代に(文系であっても)数学をしておいて良かった」と思うことがあるはずです。
文理選択は高校生活での最初の悩みどころかもしれません。高校の途中でコース自体を変えることは難しいのですが、受験の際に理系の人が文系の学部学科を受験することは可能ですので、ここで選択したものが絶対ということもありません。しっかり悩んで、(このタイミングでの)結論を出しましょう。