アップローズキャリア 尾川直子からのメッセージ

特別区の論文対策について その23(2023.04.07)

 特別区I類の一次試験日まであと1カ月を切り、直前期に入ってきました。論文対策は進んでいますか。特別区の論文試験の試験時間は80分です。この時期は80分という時間を測りながら取り組みましょう。

 私は「メモのメモ」に10分、構想メモに30分、清書に30分、見直しに10分という時間配分をお勧めしています。「メモのメモ」というのは与えられたテーマに対して、どういうことを書けそうだ、書きたいというものを羅列したメモのことです。思いついた順でいいので、自由にメモしていきます。これにより、「あのネタを書き忘れた」というミスがなくなります。

 構想メモは「メモのメモ」でメモしたことを段落ごとに整理したものです。特別区の論文は1000字以上1500字程度までですので、私は1200字で練習することを勧めていますが、1200字だと5段落構成が適当です。第1段落で現状を述べます。第2段落は現状のままだと何がいけないのか、そうならないために3つの対策を挙げるという「繋ぎ」の段落にします。第3段落から第5段落までは対策を一つずつ述べていきます。ここで構成メモを作ることで、段落ごとに違う内容を書いていけます。当然、「メモのメモ」でメモしたことを構成メモに全て入れることはできず、ボツにせざるをえないことも出てきますが、それでも「メモのメモ」で多めにメモしておいて、構成メモ作りの際に捨てる勇気を持っておいた方が結局は中身の濃い論文になります。また私はよく「グルーピングしよう」と言っているのですが、「この話とこの話はセットにできる」という作業もここでできますので、「ダブりのない」内容と構成になります。

 しっかりした構成メモができれば、原稿用紙に清書していくときにそこまで時間がかかりませんので、80分を有効に使えるはずです。

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