裁判所事務官の面接対策　その１(2023.05.24)

　2023年は裁判所事務官一般職の第１次試験の合格発表が６月１日に行われ、６月12日から第２次試験が始まります。第２次試験は個別面接による人物試験があります。第１次試験での手応えを感じている方は早めに人物試験対策を始めましょう。

　裁判所事務官の面接カードは例年通りだとシンプルなもので、志望動機欄は５行ぐらいしか記述できません。過去の受講生の面接カードを見ますと、字が大きめの人で１行32字、小さめの人で37字ほど書いていましたが、平均して35字としますと175字となります。この少ない字数で、皆さんのこれまでのことを踏まえて、なぜ裁判所事務官になりたいのかというストーリーを作っていくことは難しく、皆が苦労しています。特に法学部出身ではない人、裁判の傍聴に行ったことがない人、裁判所が何をしているのかよく分かっていない人にとっては自分がそこで働いていくことに実感がないようで、「どう書いていいのか分かりません」と言われることが多いです。

　確かにほとんどの人が裁判とは関わりなく生活をしているわけですが、そうであるからこそ突然、裁判所に行かなくてはいけなくなった人、裁判に関わらなくてはいけなくなった人は不安で一杯だと思います。「書くことがない」という方はまずはそういった方々にどう寄り添いたいのかを考えてみるところから始めてみましょう。